ABOUT

天保13年(1842年)、
岐阜県・飛騨高山で飛騨藩主の御用窯として開かれた窯元、「渋草柳造窯」。

「真の人間国宝」と謳われながらも、表に出る事を嫌う6代渋草柳造、初の公式サイトです。

仙人のように山に籠り、知る人ぞ知る存在だった6代柳造が、今年公に発見され、厚生労働大臣賞にノミネートされたことを記念して、6代と7代を広くご紹介したく開設いたしました。


「伝承は衰退、伝統は革新の連続」


初代からの教えの元、師匠のクローンになるまで自我を捨てる弟子の時期を経て、その上に自身の研鑽と表現を積み上げ、次世代に手渡し続けてきたのが渋草柳造窯です。

完全分業制が当たり前の日本陶芸界において、当窯では粘土の採掘・ロクロ・絵付け・窯焚き・釉薬の研究までの全てを修め、一人前とします。

日本を代表する芸術性と、
我が国でほぼ失われた希少で高い技術、「桜画」に代表される、陶芸界にない新技術や新表現を自らの手で生み出し続けるパイオニア精神は、180年の歴史を紡いできた当窯の礎となっています。

時代に流されず、江戸より積み上げられた研鑽は今や世界に誇る伝統文化の一つと言って過言ではありません。

深い自然に育まれた作品の数々をどうぞお手に取って下さい。